外国人は応募前に必ずチェック!日本語の履歴書の書き方
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履歴書は、就職を希望する企業に、自分の特徴や能力を知ってもらう為の大切な書類です。履歴書だけで採用が決まる訳ではありませんが、面接に進む前の書類選考では、履歴書の内容が合否の基準になるため、日本でアルバイトや仕事探しをする際の第一関門と言えます。履歴書は、正しい日本語表現はもちろん、日本のビジネスマナーを守りつつ、採用担当者に「この人に会ってみたい」と思ってもらえる内容になっているかどうかが、非常に重要です。
ここでは、日本でアルバイトや正社員の仕事を探している外国人の方のために、学歴や職歴、志望動機、資格、特技など、日本語の履歴書の書き方のポイントを解説、郵送や書類提出のマナーに関しても説明します。また、アルバイト、就職、転職の3つに分け、それぞれ注意すべきポイントも解説しているので、日本語の履歴書の書き方に悩んでいる外国人の方は、本特集を参考に、質が高い履歴書作成にチャレンジしましょう。
日本生活支援履歴書・エントリーシート・職務経歴書添削サービス
応募書類は採用面接に進む上で最も大切な資料です。語学のスペシャリストである弊社日本人と台湾人が添削を行い、書類選考を突破しやすい履歴書・エントリーシートに仕上げます。添削結果は今後にも活用できるので、日本語の勉強にも役立ちます。履歴書、エントリーシート、職務経歴書などの応募書類はもちろん、礼状や手紙などの添削も承ります。添削料金は添削内容、納期により変動することがあります。お見積もりをご希望の場合、お気軽にお問い合わせください。
目次
- 日本語履歴書記入の基本ルール
- 日本語の履歴書の書き方ー基本情報
- 日本語の履歴書の書き方ー学歴・職歴欄
- 日本語の履歴書の書き方ー免許・資格欄
- 日本語の履歴書の書き方ー志望動機
- 日本語の履歴書の書き方ー趣味・特技欄
- 日本語の履歴書の書き方ー本人希望欄・通勤時間・配偶者の有無
- 日本語履歴書の提出と郵送のマナー
日本語履歴書記入の基本ルール
- 黒いボールペンで丁寧に記入する。
- 修正液や修正テープ、二重線で訂正しない!書き間違えたら、新しい履歴書用紙に一から書き直しましょう。書き間違いを防ぐために、下書きを作成しておくことがおすすめ。
- すべての項目を記入し、空欄は作らない。
- 語尾(ですます・である)を統一する。
- 誤字や脱字に注意する。
- コピーや同じ履歴書の使い回しを避ける。
※手書きの日本語に自信がない場合はパソコンで作成し、プリントアウトして持参しても良いでしょう。以前は手書きが基本でしたが、現在は多くの企業がWord、Excelでの作成を認めています。
日本語の履歴書の書き方ー基本情報
- 日付:履歴書を書いた日ではなく、提出日を記入する。面接に持参する場合は、面接の日付、郵送の場合は投函日を記入する。西暦表記あるいは和暦表記のどちらかに統一する。
- 名前:氏名と名の間にスペースをあける。振り仮名は履歴書に合わせ、カタカナかひらがなを記入する。(※「ふりがな」はひらがな、「フリガナ」はカタカナで記入)
- 年齢:提出(投函)する時点の年齢を記入する。
- 住所:都道府県、郵便番号、アパート・マンション名、部屋番号、振り仮名など省略せず、正確な情報を記入する。
- 電話番号:本人に連絡が取れる電話番号を書く。(固定電話がない場合は、携帯電話のみで記入する)
- メールアドレス:携帯電話のメールアドレスではなく、パソコンのメールアドレスを使用する。
- 写真:正面、無帽で3ヶ月以内に撮影した証明写真を貼る。写真の裏に名前などを記入しておくのがおすすめ。服装は黒色または紺色のスーツが基本。
日本語の履歴書の書き方ー学歴・職歴欄
学歴
- 一行目に「学歴」と中央に書く。
- 西暦か和暦は、日付の表記などに合わせ、統一する。
- 原則として最終学歴の1つ前の学歴から記入する。
- 入学年度や卒業年度は正確に記入する。
- 学校名は省略せず、正式名称で記入する。(※「高校」ではなく、「高等学校」と記入)
- 大学や大学院の場合、学部や学科、専攻コースまできちんと書く。
- 最終学歴:最後に卒業した学校ではなく、最も高い教育機関です。
- 中退した場合、中退をしっかり明記する。
- 在学中の外国人留学生は、「卒業見込み」を記入する。
職歴
- 学歴欄と一行あけ、「職歴」と中央に書く。
- 時系列順に、入社と退社をセットで記載する。
- 会社名は省略せず、正確に記入。(※「(株)」を使用せず、「株式会社」を記入)
- 会社の業種、所属部署なども書く。
- 仕事内容を簡潔に書く。アルバイトの経験が多い場合は、直近のアルバイト、長く続いたアルバイト、もしくは応募したい職種に関連するアルバイトの中から、2~3個程度選択する。(※応募したい企業や仕事内容に関連する職歴はより詳しく書く)
- 在職中の場合は、最後に「現在に至る」と書く。無職の場合は、「以上」と書く。
- 退職理由について、自己都合で退職した場合は、「一身上の都合で退職」と記入し、解雇で退職した場合は、「会社都合により退職」と記入する。
日本語の履歴書の書き方ー免許・資格欄
- 取得した資格や免許を正式名称で書く。(※「英検」ではなく、「実用英語技能検定」と書く)
- 取得年度を正確に記入する。
- 複数の資格を取得した場合、応募企業や職種に活かせる資格を優先的に書く。
- 取得に向け、現在勉強している資格も記入する。
- 資格や免許を持っていない場合、空欄にせず、「特になし」と書く。
日本語の履歴書の書き方ー志望動機
- どの企業にも使い回せる内容はNG。応募企業をしっかり調べ、企業の独自の強みを把握した上、具体的な応募理由を書く。
- 今までの経験やスキルを踏まえ、入社後やりたいこと、できることを具体的に書く。
日本語の履歴書の書き方ー趣味・特技欄
- 仕事と関連する趣味や特技を優先的にアピール。例えば、「外国語(母国語)で外国人観光客の接客ができる」、「外国語でコミュニケーションが取れる」などをアピールする。
- 趣味や特技は面接時の話題になることもあるので、空欄にしない。
- 具体的な内容を書く。例えば、読書の場合は、「読書(月に3冊読む)」などを詳しく書く。
- ギャンブル、寝ること、合コンなどマイナスイメージを持たれる可能性がある趣味や、バンド活動など仕事に支障が出ると思われる可能性があるものを書かなくていい。
日本語の履歴書の書き方ー本人希望欄・通勤時間・配偶者の有無
本人希望欄
- 募集職種があれば、希望職種を書く。
- 給与や待遇などは、「貴社規定でお願い致します」が原則。
通勤時間
- 片道90分以内が原則。
- 遠隔地に住んでいる場合は、入社後転居できることや、支障なく通勤できることなどを書く。
配偶者・配偶者の扶養義務の有無
- 結婚している外国人の方は「有」に丸を、独身の方は「無」に丸をつける。
日本語履歴書の提出と郵送のマナー
郵送の場合
郵送のマナー
- 応募書類は折らず、クリアファイル(新品)に入れ、白いA4封筒(角型2号)に入れる。
- 郵便料金は不足がないよう、郵便局の窓口で出すことがおすすめ。
- 書類の提出期限に間に合うように、早めに郵送する。
- 封筒の表と書類の表を揃える。
Check!
封筒の書き方
- 都道府県から住所を正確に書く。
- (株)などの略称を使わずに、「株式会社」と正式な名称で書く。
- 敬称は宛名が担当者の場合は「様」を、部署や団体の場合は「御中」を使う。
- 担当者の氏名が分からない場合、「人事採用ご担当者様」と書く。
- 表の左下に赤文字で「履歴書在中」や「応募書類在中」を書く。
- 封筒の裏面に自分の住所と名前を書く。
- 添え状、履歴書、職務経歴書、エントリーシートの順で入れる。
- 履歴書の写真が上にくるようにする。
- 封筒の閉じたところに〆を書く。
持参・手渡しの場合
持参・手渡しのマナー
- クリアファイルか封筒に入れ、渡す。
- 添え状は要らない。
封筒の書き方
- 封筒の場合、封はしなくて良い。
- 封筒の左下に応募書類在中と書く。
- 封筒の裏面に名前を書く。
日本語の履歴書の書き方ーアルバイトを探す外国人の方
日本語の履歴書は手書きが基本(※日本語が苦手という外国人の方はデータで作成後、プリントアウトも可)ですが、アルバイト求人サイトを経由し、Web応募する場合、事前にメールで履歴書を送付するケースもあります。その際は、手書きの日本語の履歴書をスキャンするのではなく、パソコンで作成し、データで送るようにしましょう。パソコンでの日本語履歴書の作成ルールや記入方法は、基本的に手書きの場合と変わりません。
アルバイトの志望動機の書き方の注意点
社会人経験がない外国人留学生は、応募したい職種に関連する経験(例えば、飲食業に応募する場合は接客の経験やコミュニケーション力をアピールできる経験談)などをしっかり記載しましょう。ただし、「自分ならできます」「何でもやります」など、根拠なく自信をアピールすると、逆効果になるケースもあるので注意しましょう。志望動機を書く際は、過去のアルバイト経験、部活経験、特技、趣味など、具体例を交えつつ、アピールする事をお薦めします。
例文
仕事をやり遂げる力がある事を間接的にアピール※応募先ごとに最適化する
やりたいと決めたら、途中で諦めないのが私の長所です。日本での留学に関しても、4年前に目標として掲げ、その目標を達成するために、4年間日本語を勉強するとともに、留学費用を貯めるための努力を継続、目標を達成することができました。今回御社のアルバイトに応募させていただいたのも、自分のコツコツ取り組める長所を活かすことで、業務に貢献しつつ、様々な日本の方たちと交流できると考えたからです。御社に採用していただくことができれば、しっかりと業務を覚え、日々真面目に業務に取り組み、御社のビジネスに貢献できれば幸いです。
外国人におすすめのアルバイト求人サイト&アプリ
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日本語の履歴書の書き方ー日本で転職活動に取り組む外国人の方
転職面接の際に、必ず聞かれる質問の一つが志望動機です。志望動機は「なぜその会社に応募したのか」「なぜその仕事をしたいのか」「その会社で活かせる自分の強みは何か」などを具体的にアピールする最大のチャンス。どの会社にも当てはまる抽象的な志望動機は、面接官に響きません。「応募理由」「経験・スキル」「入社後やりたいこと」の3つのセンテンスに分け、具体的な内容を盛り込むと、わかりやすい志望動機になります。
転職の志望動機の書き方の注意点
企業研究を徹底的に実施し、具体的な応募理由を伝える
「社風に共感した」、「経営理念に感銘した」などの理由を書くことは避けましょう。応募した会社がどのような会社か、事業内容は何かを理解した上で、市場シェア、商品・サービスなど魅力を感じるところを自分の言葉で具体的に書きましょう。
応募した会社が求める人材を把握し、自分の経験・スキル・業績と合わせ、伝える
単に前職で担当した業務を書くだけで、応募した会社に伝わりにくいため、前職で仕事に取り組む中で工夫したことや、達成した成果などを記載するよう心掛けましょう。一方で未経験の職種に転職する際は、応募したい業界や職種をしっかり理解し、その職種で働くために積極的に努力している姿勢と、会社に貢献していく意欲を伝えることが重要です。
また、未経験の職種にチャレンジしようとする理由を明確に説明することも必要です。その職種のために、具体的にどのように努力しているのか、これまで得た経験や知識が、その仕事にどう活かせるのかもアピールしましょう。
応募した会社の仕事内容に沿い、今後やりたいことやできることを具体的に伝える
「日本語・英語・母国語などの語学力を活かし、母国と日本の架け橋になりたい」ということをアピールする外国人の方はたくさんいますが、どのような仕事に取り組み、架け橋になりたいのかまで具体化できている方は限定的です。他の応募者と差をつけるためにも、できることをより具体的に書きましょう。
第3者の視点で見てもらうことが大切
作成した志望動機は、提出前に、転職のプロである転職エージェントや日本人の友人、学校の先生などの第三者にチェックしてもらうことがお薦めします。誤字、脱字はもちろん、自分では気づかない思い込みなどが第三者は発見しやすいです。転職エージェントは、志望動機のチェックを依頼するだけではなく、キャリアの棚卸や希望の求人の紹介などもサポートしてくれます。むしろこれらのサービスを活用する過程で、志望動機のチェックも依頼すると良いでしょう。
Check! 日本語の履歴書作成に役立つ転職エージェント
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外国人におすすめの転職エージェント
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