外国人の派遣
- ワーキングホリデーの方
最終更新日|
- Facebook()
- Twiter
- LINELINEで送る
近年日本企業の海外進出を背景に、海外との取引が増え、現地の言葉や文化を理解できる外国人人材のニーズが増えてきています。この流れを受け、正社員の求人はもちろん、派遣社員として外国人を雇用するケースも増加傾向にあります。具体的には翻訳、中国語・英語の資料作成、貿易事務などの事務職に加え、外国人観光客向けの接客・販売職、カスタマーサポート・コールセンターなどの職種で、外国人の派遣社員が活躍しています。
日本での仕事を考えている外国人は、派遣社員という働き方も選択肢の一つです。派遣社員のメリットは、決められた仕事を、決められた場所で、決められた時間従事できるという点です。日本で正社員として働く場合、残業する事も珍しくありませんが、派遣社員の場合、多くの場合、残業時間は限られます。仕事以外の時間を大事にしたいという方は派遣社員として働くのも選択肢の一つです。ただし、給与や休暇、雇用の安定という面では正社員のほうが有利です。
本記事では、外国人が派遣社員として仕事をする場合のポイントや実際に派遣社員として登録する際の流れ、外国人が活躍する派遣求人の種類について、わかりやすく解説します。また、外国人の派遣に強い人材派遣会社についてもピックアップしてご紹介します。日本で派遣社員で働こうと考えている外国人は、ぜひ参考にしましょう。
語学力が活かせる人材派遣会社
パソナは日本を代表する派遣会社の一つ。日本在住の外国人及び外国人留学生の就業支援に力を入れており、母国を離れ、日本での就業を希望する外国人をサポート。無料会員登録すると、パソナのキャリアコンサルタントとの面談を経て、求人の紹介を受けることができる。また派遣先に問題があった場合の相談や、帰国する際のサポートなども行っており、日本で派遣としての就業を希望する外国人であれば、必ずチェックしておきたい。
目次
派遣とは
派遣社員とは、派遣会社と雇用契約を締結し、派遣先の企業で仕事を行う働き方です。実際に仕事を行うのは派遣先ですが、給料は派遣会社から支払われます。また、契約期間中に条件を満たすと、健康保険や雇用保険などに加入する事もでき、有給休暇も取得できます。その他にも派遣会社が独自に用意している福利厚生サービスを利用することも可能です。また、派遣先や働く期間、職種、仕事内容を自由に選べる点も派遣社員の魅力と言えるでしょう。
派遣社員は給料が時給で計算され、交通費は支給されないケースが殆どです。契約期間は数カ月で終了する短期派遣や、1年以上を前提に仕事に従事する長期派遣まで様々です。また派遣の中には紹介予定派遣と呼ばれる正社員採用を前提としして仕事に従事するケースもあります。
派遣社員は原則として有期雇用契約であり、仕事の内容や職場が気に入っていたとしても、契約が更新されない事もあります。この点には注意しましょう。
外国人の派遣の基本
派遣社員と一言で言っても、様々な種類があります。派遣社員は、大きく分けて一般派遣・特定派遣・紹介予定派遣の3種類に分かれます。外国人派遣の求人の中で最も多いのは一般派遣になります。また上述した正社員採用を前提とした紹介予定派遣に関しても最近は求人が増えてきています。派遣会社の正社員として派遣先の仕事に従事する特定派遣に関しては、外国人派遣では少ないのが現状です。
一般派遣 | 一般派遣は、派遣会社に登録し、仕事が決定した段階で雇用契約を結び、派遣先で仕事に従事します。派遣社員のほとんどは、一般派遣です。 |
---|---|
特定派遣 | 一般派遣と異なり、派遣会社の正社員として派遣先で働きます。派遣されずに会社に待機している期間も雇用が保障され、給料が支給されます。 |
紹介予定派遣 | 紹介予定派遣は、正社員採用を前提とした派遣契約です。派遣契約終了後、双方が合意した場合、正社員や契約社員として働く事を前提とした雇用契約を結びます。 |
人材派遣会社への登録の流れ
基本的に日本人と外国人で派遣社員として働くという事の違いはありません。外国人が派遣社員として仕事に従事する場合、まずは人材派遣会社に登録しなければいけません。派遣社員として登録する流れは下記の通りです。
仮登録
人材派遣会社のサイトで仮登録を行います。
本登録
人材派遣会社で筆記試験や面談を受け、本登録を行います。
仕事紹介
登録者の能力や希望に沿い、人材派遣会社から仕事が紹介されます。紹介された仕事を受けたい場合、派遣先と面接があり、問題がなければ契約締結に進みます。紹介を断りたい場合、派遣会社のコーディネーターと話し合いましょう。
契約締結
給料、派遣期間、就労条件などの契約内容をしっかり確認した上で、契約を結びます。
勤務開始
派遣社員として日本で働けます。万が一、トラブルが発生する場合、派遣会社に相談しましょう。
契約終了
基本的には、契約が終了する際に、仕事が完了します。しかし、派遣契約の更新や正社員として雇用する場合もあります。
外国人が活躍する派遣求人の種類
日本企業が外国人社員に求めるのは、外国語(母国語)能力や外国文化への理解です。プログラマーやエンジニアなどの専門性が高い派遣求人も一部ありますが、多くは外国語(母国語)を活かす仕事になります。例えば、語学学校の教師や翻訳・通訳など語学力が問われる専門職種、貿易事務や営業アシスタントなどの事務職種の求人も増えています。日本で外国人が活躍する派遣求人の種類は以下の通りです。近年は外国人の派遣社員が様々な業界で活躍しています。派遣社員として仕事に従事する事を考えている方は、興味がある業界や職種にチャレンジしましょう。
外国人が活躍する派遣求人の職種
- 翻訳、中国語・英語の資料作成などの事務職
- 語学教師
- 通訳、海外現地貿易事務
- 観光地やイベントの案内員
- コールセンター、カスタマーサポート
- 外国人観光客向けの接客・販売職
外国人を応募する派遣求人例
職種 | 羽田空港第3ターミナル駅での案内 |
---|---|
仕事内容 |
|
勤務地 | 東京都 |
給与 | 時給1,600円~ (※研修2日間時給1,358円) |
勤務時間 | 11:00~19:00
|
待遇 |
|
応募資格 |
|
※2023年3月時点(内容は変更になっている可能性があります)
英語が活かせる人材派遣会社
中国語に加え、英語が堪能な人材の需要も増えています。英語力がある人は英語が活かせる仕事を検討する事で、さらに仕事の選択肢が広がるでしょう。下記は英語が活かせる派遣求人を多数取り扱う人材派遣会社の一覧です。
日本国内でトップクラスの実績を持つ人材派遣会社。派遣社員に登録すると、eラーニングを無料に利用可能。TOEICのレベル別に仕事を紹介する。
外資系企業及び大手企業の派遣に強い。外国人向けの派遣求人を豊富に取り扱う人材派遣会社。
パーソルテクノロジースタッフ(旧:インテリジェンス人材派遣)
ITエンジニアやWebクリエイター、機電エンジニアなどの派遣求人に特化しており、高時給でハイレベルな求人が充実。社会保険や有給休暇などの福利厚生はもちろん、就労ビザの更新手数料支援も提供。
中国語が活かせる人材派遣会社
日中は様々な問題を抱えていますが、互いの貿易関係は非常に密接であり、日本企業の多くが中国の取引先とスムーズにコミュニケーションを取るために、中国語や中国文化が理解できる貿易人材を必要としています。また、日本を訪れる中国人観光客が中国の経済発展と共に増加しており、貿易業界だけではなく、観光業界やサービス業界で、中国人観光客向けにサービスを提供する中華圏の派遣社員を求めています。ここでは、中国語が活かせる人材派遣会社を紹介します。自分の母国語(中国語)を活かしたい場合、ぜひ活用してください。
中国語が活かせる事務系・営業系・IT系など幅広い派遣求人を取り扱う。毎日または週一で希望に合った求人紹介メールが届くので、使いやすい。
職種は事務系を中心にIT系・営業系・専門職まで幅広い。中国語・中文事務を絞り、求人検索が可能。
空港の免税店の販売員や、インフォメーションの外国人観光客対応スタッフを中心に、派遣の仕事を紹介。中国語が求められる派遣求人を多数取り扱っている。
外国人向けの派遣について
- 外国人向けの派遣求人とは?
- 外国人向けの派遣求人は、一般派遣、特定派遣、紹介予定派遣の3種類に大きく分かれます。その中でも最も多いのは一般派遣です。最近、正社員採用を前提とした紹介予定派遣の求人が増えてきていますが、派遣会社の正社員として派遣先の仕事に従事する特定派遣に関しては、外国人派遣では少ないのが現状です。
- 外国人が派遣社員として働く場合は、就労ビザを取得することができますか?
- 派遣社員として働く外国人の方は、就労ビザを取得することが可能です。ただし、就労ビザの審査には安定的且つ継続雇用が求められるので、正社員と比較すると、ハードルが高くなります。雇用期間が短かい場合や給料が低い場合は、就労ビザの取得が難しいケースもあります。また、学歴や経歴などが仕事内容と一致するかどうかも就労ビザ取得のポイントの一つです。派遣社員として仕事する外国人は、英語や中国語などの語学力を活かせる仕事や、海外の文化への理解が求められる職種が、就労ビザを取得する上で有利になります。
- 外国人が派遣会社に登録する注意点
- 外国人が派遣会社に登録する際は、履歴書、職務経歴書の他に、在留カードや資格外活動証明書などの提出も必要です。派遣会社によって求められる日本語能力が異なりますが、日本語の読み書きや日常会話ができない場合は、登録できない派遣会社もあります。日本語が流暢ではなくても、相手の話を理解できる程度の日本語能力は必要です。また、派遣会社にはそれぞれ基準や得意分野があるので、一回登録を断られたとしても諦めず、他の派遣会社に登録しましょう。